みなさん、大人になってから「勉強」はされてますか?
かくいう私は「勉強」は苦手。あまり好きではありません。
ですがそんな私でもこれはおもしろい授業だなと思った学習イベントが「SA-CUS(サーカス)」です。
・現在、経営をされている方。
・平等、公平なサービスを望まれている方
・自分の扱う商品の価値や意味を上げたい方。
・経営戦略をロジカルに考えたい方。
・企業が生き残るために必要なもの
・「意味」のある商品を作りための考え方。
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SA-CUS(サーカス)
「SA-CUS(サーカス)」とは「世界で一番楽しい学校」をコンセプトに、勉強の楽しさを大人に再認識してもらうために、あらゆる分野のエキスパートの方々が授業をしてくれるトーク?イベントです。
2014年から不定期に開催されており、キングコング西野亮廣さんが校長となり、毎回面白い先生方がステージで講演をされています。
詳しくは下の記事で紹介していますのでご覧になってください。
今回はその講師の一人「キングコング 西野亮廣」さんのパートを紹介していきます。
西野亮廣さんとは?
本題の前に「西野亮廣」さんとはどのような方なのか簡単に紹介します。
本名 | 西野 亮廣(にしの あきひろ) |
生年月日 | 1980年7月3日 |
出身 | 兵庫県 |
職業 | お笑い芸人・著作家 |
主な経歴 | 1999年 梶原雄太と「キングコング」を結成し大ブレイク。 2014年 日比谷公会堂で独演会を開催 チケット2000枚を手売り。 2016年 絵本「えんとつ町のプペル」を作成し、絵本作家としてブレイク。 2020年 「えんとつ町のプペル」が映画化 観客動員数150万人 興行収入20億円を達成。日本アカデミー賞受賞 優秀アニメーション作品賞受賞 ※上映は終了しています。 |
関連サイト | キンコン西野さんの朝礼(Voicy) 西野亮廣 / Akihiro Nishino(YouTube) 西野亮廣エンタメ研究所(オンラインサロン) |
日本映画のヒットの目安は興行収入10億円なんだって。
それを基準にすると倍の20億ってどれぐらいすごいかが分かりますね。
昔は発言が炎上することもあったけど、今は時代が西野さんに追い付いてきたって感じですね。
西野亮廣最新書籍、好評発売中
講演内容
西野さんのことが分かったところで、SA-CUSでの講演内容を見ていきましょう。
成功するための戦略なんてない
オンデーズの田中社長が言った。
「戦略なんてない」
「秘策なんてない」
「当たり前のことを当たり前にやるだけ」
これに賛同した。
でも今回の講演内容は「生き延びるためのVIP”戦略”」
VIPをおさえることはとても重要
VIPとは「Very Important Person」の略で、とても重要な人という意味。
「VIP席」「VIP待遇」のように使われますが、ようは「特別な方」ということになります。
なぜVIPをおさえる必要があるのか?
世の中は貧富の差が激しくなりつつあるなかで、日本でサービスを提供するときにはだいたい一律料金になっていることが多い。
その理由は「差をつくると叩かれ炎上する」から。
炎上させるのはそのサービスを買わない人たち。
高いサービス料金にたいして買わない人が批判をする。
そんな光景が日本ではよくある。
海外に行けば、富裕層が貧しい方に寄付をする文化が普通にあり、それが当たり前に認められ賞賛される。
しかし日本では、寄付をすれば「売名行為」と言われ叩かれ、「良いことをした人」が「嫌われてしまう」という国になっている。
よって日本人はサービスなかに「区別」「差別」を作りたがらない。
でもVIP向けのサービスは必要なんだ。
確かに日本人は何でも平均が好きですもんね。
サービスのなかにVIP向けのサービスを作らなかったらどうなるか?
サービスの中に「VIP向け」の商品がないことが、いかに残酷で優しくないかを解説する。
逆に言うと「VIP向けの商品・サービス」が存在することがいかに優しいかという説明になる。
これを最後まで知ると、本当に感動しますよ。
ラスベガス・ベラージオホテルの話
かの有名なベラージオホテルに泊まると様々な特典が付いてくる。
巨大な噴水ショーは15分おきに開催される(1回100万円??それ以上??)
ベラージオホテルの1階にはシルク・ドゥ・ソレイユのショーが常設されていて無料でみれる(製作費は100億円)
カジノ・ラグジュアリーブランドショップ・レストラン・プールやジムもある。
宿泊する特典が大きすぎるが、1泊の値段は?
A.シングルルームの一番安い部屋で1万5千円程度。
は??? 安すぎないですか?
なぜそんな安い?カジノにお金が落ちるから?
それだけではない。
なぜそんなに安いんでしょう?
答え合わせは動画での中でしてみてくださいね。
飛行機の話
飛行機にはエコノミー・ビジネス・ファーストなどとクラス分けがされ、サービスに区別・差別が存在する。
ボーイング777では全部で244席ある。
東京からラスベガスに行くのに片道料金いくらかかるのか?
クラス | 座席数 | 値段:円(片道) |
---|---|---|
エコノミー | 147 | 209,500 |
プレミアム エコノミー | 40 | 386,000 |
ビジネス | 49 | 765,000 |
ファースト | 8 | 1,724,000 |
これが全席埋まったとして、上がる売上は97,513,500円となる。
約1億円となるが、約1億円の売上が上がらなければ、「この飛行機は飛ばせない」ということになる。
これが区別・差別のあるサービス。
ではこの区別・差別のあるサービスを平等にしてみたら一体どうなるのか?
こちらも答え合わせは動画での中でしてみてください。
驚愕の結果が待ってますよ。
VIP向けの商品をつくる前に?
ここまでの動画で「VIP向けのサービス」がどれほど必要かが分かりました。
ではVIP向けの商品を作るために何が必要か?
それは「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを理解することから始まります。
プレミアムとは?
競合がいる中での最上位の商品。
同じような商品でも、もっとも必要とされる商品。
またの言い方を「役に立つが意味がない」もしくは「役に立って意味がある」商品
つまり競争相手に勝った商品のこと。
ラグジュアリーとは?
競合がいない商品。
こちらは「役には立たないが大きな意味がある商品」
これがプレミアムとラグジュアリーの違い
VIP向けのサービスを作るには?
「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを理解したうえで、「プレミアム」な商品は作れそう。
必要とされるものを作り続ければいつかたどり着けそう。
しかし「ラグジュアリーブランド」の作り方がイメージできない。
その作り方は……??
ラグジュアリーを生み出すには……??
「ラグジュアリー」とは「夢」である。
これを数学で解いていくと、
【夢=認知度ー普及度】
認知度を上げて普及度を下げることで価値が上がる。
「みんな知っている」が「誰も持っていない」モノが「ラグジュアリー」となる。
講演動画紹介
SAーCUSでの西野さんのパート動画が「カジサックの部屋」からアップされてましたのでご紹介します。
ローランドさんも出てくるよ。
まとめ
・日本人は「区別・差別」されるのが嫌い。
・でも実はサービスにおいて、その「区別・差別」が必要。
・生み出すべきは「ラグジュアリーブランド」
この公演から学べることは、サービスの価値を上げるために必要なものと、それを生み出す方法でした。
それ以上に、この人はなんてことを考えるんだろう?とただただ感動と驚愕の時間でした。
人の話を聞いて鳥肌立つとかあんまりないけど、これはヤバかった。
もう四の五の言いません。
いや正直言葉になりませんというか、この感動を言葉にすることは今の私にはできません。
ぜひ動画をご覧になってください。
西野亮廣最新書籍、好評発売中
上記の飛行機の話や、プレミアムとラグジュアリーのことなど、SAーCUSで話されている内容も詳しく書かれていますよ!
ぜひ手に取っていただきたい1冊です!!